薬剤師の転職エージェントのデメリットを、公式サイトが書いていないことで数えた。連絡の回数を書く会社は0社、非公開求人の件数も0社

薬剤師の転職エージェントのデメリットは、たいてい体験談で語られます。「連絡がしつこい」「求人を押しつけられる」「担当者が合わなかった」。
ただ、体験談は人によって違います。そこでこの記事では、**25社の公式サイトを1社ずつ読んで、不安になりがちな点が「公式サイトで確かめられるかどうか」**を数えました。
結論から書きます。
登録前に確かめたいことのほとんどが、公式サイトには書かれていません。
| 登録前に不安になること |
公式サイトに書いてある会社 |
| 連絡の回数や間隔 |
0社 |
| 非公開求人が何件あるか |
0社 |
| 派遣時給の目安 |
0社 |
| 「しつこい連絡はしない」と明記 |
2社 |
| サービス名と運営会社の商号が一致 |
2社 |
| 求人数がいつ時点の数字か |
22社中 10社 |
| 連絡がつく受付時間 |
11社 |
| 電話番号 |
16社 |
デメリット1|連絡の頻度は、どの会社も数字で約束していない
「登録したら電話が鳴り続けた」はよく聞く話です。では、公式サイトはそれについて何と書いているか。
「しつこい連絡はしない」と明記していたのは2社でした。そして、連絡の回数や間隔を数字で書いた会社は0社です。
つまり2社の「しつこくしない」も、何回までなら「しつこくない」のかは書かれていません。
確かめられるのは連絡がつく時間のほうです。受付時間を書いているのが11社(曜日まで揃うのが10社)、電話番号を出しているのが16社でした。
会社ごとの記載は連絡の手段の記事にあります。
では、受付時間を書いている11社はどこか。
アプロ・ドットコム、MC-ファーマネット、
マイナビ薬剤師、ファーマキャリア、
ジョブメドレーエージェント 薬剤師、ヤクジョブ など。
連絡がつく時間が事前に分かる会社から登録すれば、この不安はそのぶん減ります。
全11社と、電話番号を出す16社の一覧は連絡の手段の記事にあります。
デメリット2|「非公開求人が多数」は、件数を出す会社が0社
非公開求人は、登録の理由として最もよく挙がるものです。
「非公開求人がある」と書いている会社は25社中11社ありました。
しかし、件数を書いている会社は0社、比率を書いている会社も0社です。
「多数」「豊富」とは書いてあっても、
登録前にその多さを確かめる方法がありません。
登録して聞くまで分からない、というのがデメリットの実体です。
内訳は非公開求人の記事にあります。
では、非公開求人があると明記している11社はどこか。
件数は0社ですが、「ある」と書いているかどうかは会社ごとに違います。
11社の一覧は非公開求人の記事にあります。登録前に確かめられるのはそこまでで、件数は聞くしかありません。
デメリット3|サービス名と運営会社の名前が違う
登録先がどこの会社なのかは、あとで問い合わせるときに効いてきます。
サービス名と商号が完全に一致するのは25社中2社だけでした。
まったく違うのが17社です。
一方で、代表者名を出しているのは22社、有料職業紹介事業の許可番号は24社が出しています。つまり「誰がやっているか分からない」わけではありません。
名前が違うだけで、たどれば分かります。
たどり方と会社ごとの対応は運営会社の記事にあります。
では、サービス名と商号が完全に一致する2社はどこか。
ファル・メイトとアプロ・ドットコムです。
どこの会社に登録するのかが、名前を見ただけで分かります。
残り23社も、代表者名22社・有料職業紹介の許可番号24社は公開しているので、たどれば分かります。対応は運営会社の記事にまとめました。
デメリット4|「サポートが手厚い」の中身が会社ごとに違う
サポートという言葉は25社が使いますが、中身は揃っていません。公式サイトに書いてあった数はこうでした。
| サポートの中身 |
書いている会社 |
| 条件交渉の代行 |
15社 |
| 入社後フォロー |
16社 |
| 面接同行 |
10社 |
| 応募書類の添削 |
8社 |
「サポートが手厚い」と書いてあっても、面接同行があるとは限りません。
自分が欲しいサポートが入っているかは、登録前に個別に確かめる必要があります。
数え方はサポート内容の記事にあります。
では、面接同行があると書いている10社はどこか。
お仕事ラボ、ファル・メイト、
アポプラス薬剤師、MC-ファーマネット、
マイナビ薬剤師、ファーマプレミアム、
ファーネットキャリア、CME薬剤師、
ヤクジョ、薬剤師ベストキャリアの10社です。
「サポートが手厚い」ではなく、この10社かどうかで選べます。
デメリット5|求人数の比較が、そのままではできない
求人数は各社が大きく出しています。1,955件から118,695件まで、61倍の開きがありました。
ただし、その数字がいつ時点かを書いているのは22社中10社だけです。呼び名も「公開求人」「掲載求人」「該当件数」と揃っていません。
母数に薬剤師以外の職種が入っている会社もあります。
数字が大きい会社を選ぶ、という比べ方が成り立ちにくいのが実際のところです。
呼び名と母数の違いは求人数の記事に、
25社の数字は転職サイト25社の記事にあります。
では、求人数がいつ時点かを書いている10社はどこか。
総数を出す22社のうち10社です。
ジョブメドレーエージェント 薬剤師ほかの一覧と、
25社の実数は転職サイト25社の記事にあります。
日付が書いてある会社の数字だけを比べれば、比較が成り立ちます。
デメリット6|派遣を考えるなら、時給が事前に分からない
派遣も扱う会社に登録する場合、
派遣時給の目安を公式サイトに書いている会社は0社です。
読めるのは求人検索の絞り込みラインだけで、派遣18社のうち14社で1,000円〜5,000円の37段階が確認できました。これは「その金額の選択肢が検索欄にある」という事実であって、支払われた金額ではありません。
詳しくは派遣時給の記事にあります。
では、派遣時給の金額が求人検索から読める14社はどこか。
派遣を扱う18社のうち14社で、1,000円〜5,000円の37段階が確認できました。
ファルマスタッフ、お仕事ラボ、
ファル・メイトなど。刻みの一覧は派遣時給の記事にあります。
目安が0社でも、検索欄の下限で当たりを付けることはできます。
登録前に確かめられること/できないこと
数えた結果を、この2つに分けておきます。
公式サイトだけで確かめられること
- 連絡がつく受付時間(11社)と電話番号(16社)
- 運営会社の商号・代表者名(22社)・許可番号(24社)
- サポートの中身(条件交渉15社・面接同行10社など)
- 求人数と、その時点表示(22社中10社)
- 派遣・単発の取り扱い(派遣18社・単発5社)
登録しないと分からないこと
- 連絡の回数と間隔(0社が数字で明記)
- 非公開求人の件数(0社)
- 派遣時給の実額(0社)
- 担当者が誰になるか
「書いていない」は「無い」という意味ではありません。
この記事は公式サイトに書いてあるものだけを数えています。書いていないことは、登録したときに聞いてください。
エージェントを使うかどうかの判断材料は選び方の記事に、実際に失敗しやすい形は転職の失敗の記事にまとめています。
よくある質問
Q. 薬剤師の転職エージェントは使わないほうがいいですか?
当サイトは、転職エージェントを使うか使わないかを決めません。使わずに公式サイトだけで確かめられるのは、連絡がつく受付時間(11社)と電話番号(16社)、代表者名(22社)、有料職業紹介事業の許可番号(24社)などです。一方、連絡の回数と間隔を数字で明記した会社は0社、非公開求人の件数も0社で、ここは登録しないと分かりません。詳しくは上の『登録前に確かめられること/できないこと』を見てください。
Q. 薬剤師の転職エージェントのデメリットは何ですか?
デメリットとして挙がることの多くは、登録前に公式サイトで確かめられません。連絡の回数や間隔を数字で書いた会社は0社で、「しつこい連絡はしない」と明記していたのは2社でした。確かめられない側には、非公開求人の件数(0社)と派遣時給の実額(0社)も入ります。詳しくは上の『デメリット1|連絡の頻度は、どの会社も数字で約束していない』を見てください。
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